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Japanese Short Story 61

百姓ひゃくしょうこごえたヘビ


寒い冬の日に、お百姓がコチコチに凍えたヘビを見つけました。
「おう、おう、かわいそうに」と、
お百姓はヘビを拾って、自分のふところに入れて暖めてやりました。
すっかり暖まったヘビは、元気になったとたんに、
ヘビの正体を現して、この恩人にガブリと噛みついて殺してしまいました。
死にぎわにお百姓は、こう叫びました。
「仕方がない、悪人になさけをかけてやった私がバカだった」
このお話は、汚い心は、
どんなに人からやさしくしてもらっても治らないということを示しています。

Vocabulary List:

WordReadingMeaning
お百姓おひゃくしょうfarmer
凍えるこごえるto freeze
ヘビヘビsnake
寒いさむいcold
ふゆwinter
day
コチコチにコチコチにfrozen hard
見つけるみつけるto find
かわいそうかわいそうpoor
拾うひろうto pick up
自分じぶんoneself
ふところふところbosom
入れるいれるto put in
暖めるあたためるto warm up
すっかりすっかりcompletely
暖まるあたたまるbe warm
元気げんきvigor
なるなるto become
〜とたんに〜とたんにas soon as~
正体しょうたいtrue character
現すあらわすto reveal
恩人おんじんbenefactor
ガブリとガブリとgulp down
噛みつくかみつくto bite
殺すころすto kill
死にぎわしにぎわlast moments
叫ぶさけぶto call out
仕方がないしかたがないcan't be helped
悪人あくにんbad guy
なさけをかけるなさけをかけるbe kind to
わたしI
バカバカfool
お話おはなしstory
汚いきたないdirty
こころheart
どんなにどんなにno matter
ひとperson
やさしいやさしいkind
治るなおるto heal
示すしめすto show

With Furigana:

さむふゆに、お百姓ひゃくしょうがコチコチにこごえたヘビをつけました。

「おう、おう、かわいそうに」と、

百姓ひゃくしょうはヘビをひろって、ぶんのふところにれてあたためてやりました。

すっかりあたたまったヘビは、げんになったとたんに、

ヘビのしょうたいあらわして、この恩人おんじんにガブリとみついてころしてしまいました。

にぎわにお百姓ひゃくしょうは、こうさけびました。

かたがない、悪人あくにんになさけをかけてやったわたしがバカだった」

このおはなしは、きたなこころは、

どんなにひとからやさしくしてもらってもなおらないということをしめしています。

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