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Japanese Short Story 58

臓物ぞうもつべたども


ヒツジ飼いたちが野原でヤギを生け贄にして、
近所の人たちを招待しました。
その中に、子供を連れた貧しい女がいました。
生け贄をごちそうにして、みんなで食べているうちに、
その子は食べ過ぎて気分が悪くなりました。
「お母さん、僕、お腹をもどしそうだよ」
と、母親に言いますと、母親は、
「もどすのはお前のお腹じゃなくて、お前が食べた臓物ですよ」
このお話は、いつもお金を借りてばかりいる人をたとえています。
そういう人は借りたお金を自分のものだと思い込み、
お金を返す時に自分のお金を取られたように悲しむものです。

Vocabulary List:

WordReadingMeaning
臓物ぞうもつentrails
食べるたべるto eat
子供こどもchildren
ヒツジ飼いヒツジかいshepherd
野原のはらfield
ヤギヤギgoat
生け贄いけにえsacrifice
近所きんじょneighborhood
人たちひとたちpeople
招待するしょうたいするto invite
その中にそのなかにamong these
連れるつれるto take
貧しいまずしいpoor
おんなwoman
いるいるthere be
ごちそうごちそうfeast
みんなみんなeveryone
〜うちに〜うちにwhile~
child
食べ過ぎるたべすぎるto overeat
気分きぶんfeeling
悪いわるいbad
なるなるto become
お母さんおかあさんmom
ぼくI
お腹おなかstomach
もどすもどすto vomit
母親ははおやmother
言ういうto say
お前おまえyou
お話おはなしstory
いつもいつもalways
お金おかねmoney
借りるかりるto borrow
ひとman
たとえるたとえるto compare
自分じぶんoneself
ものものthing
思い込むおもいこむto believe
返すかえすto return
ときwhen
取るとるto take
悲しむかなしむbe sad

With Furigana:

ヒツジいたちがはらでヤギをにえにして、

近所きんじょひとたちをしょうたいしました。

そのなかに、どもれたまずしいおんながいました。

にえをごちそうにして、みんなでべているうちに、

そのぎてぶんわるくなりました。

「おかあさん、ぼく、おなかをもどしそうだよ」

と、母親ははおやいますと、母親ははおやは、

「もどすのはおまえのおなかじゃなくて、おまえべた臓物ぞうもつですよ」

このおはなしは、いつもおかねりてばかりいるひとをたとえています。

そういうひとりたおかねぶんのものだとおもみ、

かねかえときぶんのおかねられたようにかなしむものです。

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