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Japanese Short Story 34

弱虫よわむしりょうこり


一人の猟師が、ライオンの足跡を探していました。
すると木こりがいたので、
「もしもし、この辺でライオンの足跡を見ませんでしたか?
ライオンのねぐらはどの辺か知りませんか?」
と、聞きました。
木こりは、
「ああ、知っているよ。
今から俺と一緒に来れば、ライオンを見せてやるよ」
と、答えました。
すると猟師は真っ青になって、
怖さに歯をガチガチさせて言いました。
「い、い、いえ、なに、私が探しているのは、
ライオンの足跡なんで、その、本当のライオンなんて、とんでもない」
このお話は、口先では強がりを言うくせに、
実は弱虫の人を見分ける方法を教えています。

Vocabulary List:

WordReadingMeaning
弱虫よわむしweakling
猟師りょうしhunter
木こりきこりlumberjack
一人ひとりone person
ライオンライオンlion
足跡あしあとfootprint
探すさがすto look for
するとするとthen
いるいるthere be
もしもしもしもしhello
この辺このへんaround here
見るみるto see
ねぐらねぐらroost
どの辺どのへんwhich side
知るしるto know
聞くきくto listen
いまnow
おれI
一緒にいっしょにtogether
来るくるto come
見せるみせるto show
答えるこたえるto answer
真っ青まっさおdeep blue
なるなるto become
怖さこわさfear
teeth
ガチガチするガチガチするbe rugged
言ういうto say
わたしI
本当ほんとうreal
とんでもないとんでもないno way
お話おはなしstory
口先くちさきmouth
強がりつよがりbluff
実はじつはactually
ひとperson
見分けるみわけるto distinguish
方法ほうほうmethod
教えるおしえるto teach

With Furigana:

一人ひとりりょうが、ライオンの足跡あしあとさがしていました。

するとこりがいたので、

「もしもし、このへんでライオンの足跡あしあとませんでしたか?

ライオンのねぐらはどのへんりませんか?」

と、きました。

こりは、

「ああ、っているよ。

いまからおれ一緒いっしょれば、ライオンをせてやるよ」

と、こたえました。

するとりょうさおになって、

こわさにをガチガチさせていました。

「い、い、いえ、なに、わたしさがしているのは、

ライオンの足跡あしあとなんで、その、本当ほんとうのライオンなんて、とんでもない」

このおはなしは、口先くちさきではつよがりをうくせに、

じつ弱虫よわむしひとける方法ほうほうおしえています。

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