人魚姫(2)
そのパーティーは王子の誕生パーティーだったのです。 「すてきな王子様。」 人魚姫は夜になっても、波の間からうっとりと王子の様子を見つめていました。 と、突然、海の景色が変わりました。 稲光が走ると、風が吹き、波がうねり始めたのです。 水夫たちが慌てて帆を畳みますが、嵐はますます激しくなると、 船は見る間に横倒しになってしまいました。 人々が海に放り出されます。 「大変!王子様!」 人魚姫は大急ぎで王子の姿を探し出すと、 ぐったりしている王子の体を抱いて、浜辺へと運びました。 「王子様、しっかりして。王子様。」 人魚姫は王子様を懸命に看病しました。 気がつくと、朝になっていました。 そこへ、若い娘が走ってきます。 「あ、いけない。」 人魚姫はビックリして海に身を隠しました。 すると、娘は王子に気がついて、慌てて人を呼びます。 王子はそのとき、息を吹き返しました。 「あ、ありがとう。あなたが私を助けてくれたんですね。」 王子はそして目の前にいる娘を、命の恩人と勘違いしてしまいました。 |
Vocabulary List:
Word | Reading | Meaning |
---|---|---|
人魚 | にんぎょ | mermaid |
姫 | ひめ | princess |
パーティー | パーティー | party |
王子 | おうじ | prince |
誕生 | たんじょう | birth |
すてき | すてき | nice |
夜 | よる | night |
なる | なる | to become |
波 | なみ | wave |
間 | あいだ | space |
見る間に | みるまに | suddenly |
うっとりと | うっとりと | enchantedly |
様子 | ようす | state |
見つめる | みつめる | to stare |
突然 | とつぜん | suddenly |
海 | うみ | sea |
景色 | けしき | view |
変わる | かわる | to change |
稲光 | いなびかり | lightning |
走る | はしる | to run |
風 | かぜ | wind |
吹く | ふく | to blow |
うねる | うねる | to swell |
始める | はじめる | to start |
水夫 | すいふ | sailor |
慌てる | あわてる | be panic |
帆 | ほ | sail |
畳む | たたむ | to fold |
嵐 | あらし | storm |
ますます | ますます | more and more |
激しい | はげしい | fierce |
船 | ふね | ship |
見る | みる | to see |
横倒し | よこだおし | lying down |
人々 | ひとびと | people |
放り出す | ほうりだす | to throw out |
大変 | たいへん | serious |
大急ぎ | おおいそぎ | hurry |
姿 | すがた | appearance |
探し出す | さがしだす | to find out |
ぐったりする | ぐったりする | to get tired |
体 | からだ | body |
抱く | だく | to embrace |
浜辺 | はまべ | beach |
運ぶ | はこぶ | to carry |
しっかりする | しっかりする | to wake up |
懸命 | けんめい | hard |
看病する | かんびょうする | to take care of |
気がつく | きがつく | to notice |
朝 | あさ | morning |
若い | わかい | young |
娘 | むすめ | girl |
ビックリする | ビックリする | be surprised |
身 | み | body |
隠す | かくす | to hide |
すると | すると | then |
人 | ひと | man |
呼ぶ | よぶ | to call |
息 | いき | breath |
吹き返す | ふきかえす | to blow back |
ありがとう | ありがとう | thank you |
私 | わたし | I |
助ける | たすける | to save |
そして | そして | and |
目の前に | めのまえに | in front of |
いる | いる | there be |
命 | いのち | life |
恩人 | おんじん | benefactor |
勘違いする | かんちがいする | to misunderstand |
With Furigana:
そのパーティーは王子の誕生パーティーだったのです。 「すてきな王子様。」 人魚姫は夜になっても、波の間からうっとりと王子の様子を見つめていました。 と、突然、海の景色が変わりました。 稲光が走ると、風が吹き、波がうねり始めたのです。 水夫たちが慌てて帆を畳みますが、嵐はますます激しくなると、 船は見る間に横倒しになってしまいました。 人々が海に放り出されます。 「大変!王子様!」 人魚姫は大急ぎで王子の姿を探し出すと、 ぐったりしている王子の体を抱いて、浜辺へと運びました。 「王子様、しっかりして。王子様。」 人魚姫は王子様を懸命に看病しました。 気がつくと、朝になっていました。 そこへ、若い娘が走ってきます。 「あ、いけない。」 人魚姫はビックリして海に身を隠しました。 すると、娘は王子に気がついて、慌てて人を呼びます。 王子はそのとき、息を吹き返しました。 「あ、ありがとう。あなたが私を助けてくれたんですね。」 王子はそして目の前にいる娘を、命の恩人と勘違いしてしまいました。 |