Japanese Learning

Japanese Short Story 8

みにくいアヒルの(2)


季節は、いつの間にか秋になりました。
そんなある日、みにくいアヒルの子は、これまで見たこともないような、美しいものを目にしました。
それは白鳥の群れでした。
長くしなやかな首を伸ばし、眩しいばかりの白い翼を羽ばたいて、白鳥たちは暖かい国へ飛んでいくところでした。
アヒルの子はあっけにとられて、その美しい鳥たちが、空の彼方へ去っていくのを見送っていました。
「あんな鳥になれたら、どんなに幸せだろう。
いや、アヒルの仲間にさえ入れないくせに。
そんなことを考えて、どうするんだ。」
冬が来て、沼には氷が張り始めました。
アヒルの子は、アシの茂みにじっとうずくまって、厳しい寒さを耐え忍びました。
そのうちに、お日さまは次第に暖かさを増し、雲雀が美しい声で歌い始めます。
ついに春が来たのです。
アヒルの子は体がうきうきし始めると、翼を羽ばたいてみました。

Vocabulary List:

WordReadingMeaning
みにくいみにくいugly
アヒルアヒルduck
child
季節きせつseason
いつの間にかいつのまにかbefore you know it
あきautumn
なるなるto become
そんなそんなsuch
ある日あるひone day
これまでこれまでso far
見るみるto see
美しいうつくしいbeautiful
ものものthing
目にするめにするto see
それそれthat
白鳥はくちょうswan
群れむれflock
長いながいlong
しなやかしなやかsupple
くびneck
伸ばすのばすto extend
眩しいまぶしいdazzling
〜ばかり〜ばかりjust~
白いしろいwhite
つばさwings
羽ばたくはばたくto flap wings
暖かいあたたかいwarm
くにcountry
飛ぶとぶto fly
あっけにとられるあっけにとられるbe astonished
とりbird
そらsky
彼方かなたfar off
去るさるto leave
見送るみおくるto see off
あんなあんなsuch
どんなにどんなにno matter how
幸せしあわせhappy
いやいやno
仲間なかまfriend
さえさえeven
入るはいるto join
〜くせに〜くせにeven~
考えるかんがえるto think
ふゆwinter
来るくるto come
ぬまswamp
こおりice
張るはるto stretch
始めるはじめるto start
アシアシreed
茂みしげみbushes
じっとじっとfirmly
うずくまるうずくまるto crouch
厳しいきびしいstrict
寒ささむさcoldness
耐え忍ぶたえしのぶto endure
そのうちにそのうちにsomeday
お日さまおひさまsun
次第にしだいにgradually
増すますto increase
雲雀ひばりskylark
こえvoice
歌ううたうto sing
ついについにfinally
はるspring
からだbody
うきうきするうきうきするto be excited

With Furigana:

せつは、いつのにかあきになりました。

そんなある、みにくいアヒルのは、これまでたこともないような、うつくしいものをにしました。

それははくちょうれでした。

ながくしなやかなくびばし、まぶしいばかりのしろつばさばたいて、はくちょうたちはあたたかいくにんでいくところでした。

アヒルのはあっけにとられて、そのうつくしいとりたちが、そら彼方かなたっていくのをおくっていました。

「あんなとりになれたら、どんなにしあわせだろう。

いや、アヒルのなかにさえれないくせに。

そんなことをかんがえて、どうするんだ。」

ふゆて、ぬまにはこおりはじめました。

アヒルのは、アシのしげみにじっとうずくまって、きびしいさむさをしのびました。

そのうちに、おさまはだいあたたかさをし、雲雀ひばりうつくしいこえうたはじめます。

ついにはるたのです。

アヒルのからだがうきうきしはじめると、つばさばたいてみました。

Leave a Reply