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Japanese Short Story 37

つきがみ母親ははおや


ある時、月の女神が母親に頼んで、
体にぴったり合う着物を作って欲しいと言いました。
すると、母親は言いました。
「どうして、ぴったりする着物なんか作れると思うの?
お前は、今はまん丸だと思っても、
今度は半分になるし、
その次にはまた三日月になるもの」
このように、気まぐれな人には、その人に合うものがありません。
どんなに素晴らしいものを与えても、
すぐに気に入らなくなってしまうからです。

Vocabulary List:

WordReadingMeaning
つきmoon
女神めがみgoddess
母親ははおやmother
ある時あるときat one time
頼むたのむto ask
からだbody
ぴったりぴったりexactly
合うあうto fit
着物きものclothes
作るつくるto make
欲しいほしいwant to
言ういうto say
するとするとthen
どうしてどうしてwhy
思うおもうto think
お前おまえyou
いまnow
まん丸まんまるround
今度こんどnow
半分はんぶんhalf
なるなるto become
その次にそのつぎにnext time
またまたagain
三日月みかづきcrescent moon
このようにこのようにin this way
気まぐれきまぐれwhimsical
ひとperson
ものものthing
どんなにどんなにno matter how
素晴らしいすばらしいgreat
与えるあたえるto give
すぐにすぐにsoon
気にいるきにいるto like

With Furigana:

あるときつきがみ母親ははおやたのんで、

からだにぴったりものつくってしいといました。

すると、母親ははおやいました。

「どうして、ぴったりするものなんかつくれるとおもうの?

まえは、いまはまんまるだとおもっても、

こん半分はんぶんになるし、

そのつぎにはまたづきになるもの」

このように、まぐれなひとには、そのひとうものがありません。

どんなに素晴すばらしいものをあたえても、

すぐにらなくなってしまうからです。

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